ラルリジューズ　オードパルファム (セルジュルタンス)

50mlを使い終わったので、今回新たに100mlを購入しました。トップからラストまでどの時点でも良い香りと思う、こんなに好きと言い切れるフレグランスは他に思い当たりません。 私は肌が弱く香りを直に肌につけられないため、下着にスプレーして使っているのですが、こうするとジャスミンのシベット臭（肉感的・獣的でイランイランに似た匂い）は限りなく控えめになり、わずかに香るインセンスの静謐さも作用して、フロリエンタルでも重さや暑苦しさのない澄んだ香りが楽しめます。また、ホワイトフローラルでよくあるキツさ（香水酔い、頭痛がする感じ）がないので、どのような体調でも手が延びる、そんな所も気に入っている理由です。

セルジュルタンスのパッケージが変更になって初めての購入ですが、キャップのプラスチック感にがっかりでした。以前の方がよかったと思います。今回口コミのみの印象で購入してみましたので、イメージが固まりにくいままで受け取りましたが、実際に試してみるとちょっとまた印象が違ったような気がしました。肌につけるよりも衣服につけた方が軽くて好みでした。ただ、以前愛用していた廃盤になった香水の面影が一瞬感じられたので、またその感じがしたらいいなーと思います。

２月の誕生石アメジストの色。ジャスミンの香水がとても好きなので自分への誕生日プレゼントに買いました。修道院育ちのルタンスのイメージする修道女の香り。ジャスミンメインの香りでも獣脂的な匂いはかなり控えめで、澄んだジャスミンの”高め”の香調が修道女のストイックな姿勢を表現しているかのよう。同時にインセンスの温かみのある香りが低音部を奏でます。厳しさと包容力の二面性を持つ凛とした大人の女性を演出してくれそうです。

ジャスミンはジャスミンでもこれだけクリアーたと、 ユニセックスでも使えそうです。 生花の香りから特有のシベット臭の様なものが消えていて、 後付けのゆっくりとピュアで甘いアンバー様の香りが追いかけてきます。 その甘さは結構強いのですが、それまでのクリアーな ジャスミンとこれまたクリアーなムスクとの絶妙な調和で セルジュルタンスらしいストーリー性のある香りに 落ち着いているところが凄いと思います。 ジャスミン系は苦手だったのに、一気に考えが変わりました。 強い香りでもありますが、ユニ～レディースとして セルジュ・ルタンスファンだけでなく、 一捻りした上品なものを好まれる方には 合うのではないかと思います。

上半身に着けすぎると頭痛くなる系の香りです。 下着等に少し纏い、香りが立ち昇ってくるのを待つと、シベット臭も落ち着きクリアで凛とした印象に変わります。 5月の初旬に軒先で咲いている甘い香りのジャスミンとは別物(我が家にも咲いています)のジャスミンです。