バテムデュフー オードパルファム (セルジュルタンス)

高級なインテリアショップに磨かれた革靴を履いて髪の毛をピカピカにしたおしゃれな紳士が、オレンジの香りをつけて歩いているようなイメージ、重厚で複雑なフルボディなのにくどくなく、ハンサムでリッチな香りです。オープニングの焼いたオレンジピール、ジンジャーブレッドがしっかり香りますがブレッドの香りが生のパン生地のようで、それがともすれば暑苦しい香りに独特のひんやり感を出していて、人間の男性の持つ青い匂いを思わせ非常にセンシュアルです。レザーのトップスが似合うハンサムな人につけてほしいです。私は足首に１プッシュして楽しんでいます。

セルジュルタンスの中でも独特で複雑な甘い香りです。 このベースの甘さはアンボワバニールなどにも共通してるように思えます。 トップからミドルまではキツイ甘いスパイス（ジンジャーやナツメグ等）が ふんだんに含まれています。 コピーにある「熱い」「絶望」「儀式」「恐怖」といったワードは個人的には とても想像できず…やはり圧倒的な甘さのミックススパイスと甘いパウダリートーンと 温かみの素のアニマリック香のカストリウム… …まるでごついボアを着てウールの分厚い毛布にくるまっているようなゴージャスさ。 もしバニラ等までが加わっていたとしたら、べたべたとした香害になったかもしれない。 そうならないギリギリのバランス感覚はセルジュルタンスならではと言うか。 ☆ー1はやはり強すぎる甘さ（スパイス）の圧力。 爽やかさ・軽さ・清楚さ…一切無いのですが、不思議とまた魅かれるのが不思議です。